いかなご、気になるお値段ですが・・・そこにはお伝えし難い事情が
さて、今回はいかなごのお値段の話。
気になるお値段だが、なかなかお応えし難いというのが実のところ。
「いかなご、今なんぼ~」
「昨日はいくらやったぁ~、明日は~」
「え~~!朝、2500円で買ったのに、今、1200円なってるやん」等々、
お客様にとって気になるのは当然。
そこは充分に承知してはいるが・・
解禁4日目、
目下、販売価格は一日の中でも大きく動いているのが現状。
何故、その様なコトがおこるのか、池上さんのようには上手くは説明できないが・・
いかなごは漁は、沖で漁をする網船と獲ったものを浜へ持ち帰る運搬船とがひとつのチームとなって行われる。
運搬船が港に到着すると、陸揚げされたいかなごは、その場でいくつかの山に分けられ、直ちに入札が行われる。
※入札:買付人が一斉に札を入れ、最も高値をつけた業者が落札するというやり方、いわばオークション。
販売価格はその落札価格(浜値)を受けて決まる。
運搬船は沖と港を何度も往復するので、入札も朝一番から最後に水揚げされたものが運ばれるまで何度も行われる。
もちろん相場なので一定ではなく、その場の状況に応じて変動する。
さらには、港は一カ所ではなく何か所もある。
いろんな要因が複雑に絡みあって決まる販売価格、お店によってバラツキがでるのは、ある意味当然のこと。
「高値で販売しているお店=ぼったくり、安値で販売しているお店=良心的」
そんな単純な構図ではけっしてない。
主には出来(仕入値)の違いだが、そこは複雑で(ここでは詳しい話は控えておく)、そこをどう戦うかが店側の手腕なのかもしれない。
当店では朝一番から最終の入札まで、獲れたてのものが何度も入荷される、つまり、その時々の出来に応じて販売価格も変わってくる。
浜では朝一番は人気が殺到し相場が高騰するも、それ以降、少し落ちつきついには暴落?
或いは、その逆もあったりと、こればかりはなんともいえない。
浜の状況と店の状況を見ながら上手く立ち回るのが我々魚屋の役目ではあるが、それがなかなかどうして・・
お客様からも販売価格に対する問い合わせは多い。
店頭(或いはネット)でその日の安値をお伝えすると、高値で買って頂いたお客さんは、たとえご来店時の相場からしてそれが適正価格だったにせよ、面白くはない。
また、そうでなくても、今後はこの値段だろうと、勝手にそう思われるかもしれない。
逆に高値をお伝えすれば、結果、安値で販売したとしても、お伝えした時点で避けられてしまう可能性もある、
情報を元に走られるお客様も多いのではないかと。
ましてや「朝一番は○○円で最後は○○円」といった詳しい情報をお伝えするのは控えさせて頂きたい。
曖昧な情報をお伝えするわけにはいかない、そこはお客様の勘とご判断に委ねたい。
「いかなご情報」においては、誘導的な情報はできるだけ控えたい。
相場が崩れる時もあれば、品切れで無くなってしまうこともある、
今日、安くても、明日は明日の風が吹くで、どうなることか分からない、
神のみぞ知る?ということで、何卒、ご理解を頂きたい。
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コメント
こんにちは❗
価格について、昨年はサイズと共に呟かれていたのに何でかなー…と思っていました。
ある程度の目安にしていたので。遠方なので、サイズや価格を魚の棚にまでせっせと確認しに行くわけにもいかず…。乱高下もあるかもしれませんが目安として、平均相場を呟くことも無理ですか?
投稿: 少し大きめのくぎ煮が好き | 2016/03/11 14:08
投稿、ありがとうございます。
サイズは↓をご覧下さい
https://twitter.com/fish449238
お値段に関してはその目安が出せない状況です。
安定してくればお伝えするように致します。
投稿: 松庄商店 | 2016/03/11 15:19