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震災後の20年は新店舗の歴史

震災から20年・・

おいらにとって、震災後の歴史は新店舗の歴史と重なる。

写真は震災翌年に行った新社屋の建築工事、

住まい(中学2年までここに住んでいた)と店を併用していた木造の旧店舗を全て解体し鉄骨の新たなビルを建てた。

震災で店が倒壊したからのではない。幸いこのあたりは震災による家屋の倒壊というのはほとんどなかった。

母(親父は既に他界)は今でいうところのリフォーム的なものを考えていたただけに、新築にはかなりの難色を示した。

母にとって旧店舗は、思い出が沢山詰まっている場所でもある。

ただ、これまでのあり方を見直すにはどうしても一旦全て解体し新しいものを建てる必要があった、

リフォームでは中途半端、やるなら新築というのは譲れなかった。

そして最大のハードルはもちろん膨大な資金。

店舗そのものと実家を担保に銀行から融資を受けることにしたのだが、

つまりそれは、事業が失敗したら、仕事も家も失うということでもある。

おいらの器ではおそらくこれが人生最大のリスクになりそうな気がした。

返済期間は10年、この間、自分を押し殺し、利益至上主義であり続けたのは、「返済」というものがいつも頭の片隅にあったからだろう。

お金というのは時にありがたく、時に恐ろしいものでもある、理屈だけで回っているのではない、このことを身をもって感じた。

世の中、お金が全てではなことくらい分かっている。

それでも、けっしてあまくみてはいけないものである。

新店舗の建築にあたっては、正直かなり悩んだ、というか、恐かったというのが本音かもしれない。

当時は今から思えばかなりの好景気だったが、それとていつまで続くか分からない。

(実際、魚の棚は平成8年をピークに、その後、低迷期を迎え新たな時代へと進んで行った)

工事期間も約半年、その間、どうするのかという問題もあった。

一度決心すればもう後には引き返せない。

その時、後押しされたのがあの震災だった。

あの瓦礫の中から立ち上がろうとする神戸市民を見て、人間の凄さ、強さを心底に感じた。

これと比べたら、おいらのやろうとしていることなんて「たかが・・」である。

おいらも人生一度くらいは大きなリスクを背負って挑戦してみよう、

その勇気を与えられ、背中を押された気がした。

震災から20年、おいらにとっても大きな大きな20年。

20151017

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