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36番

浜(明石浦)では、松庄ではなく36番と番号で呼ばれる。

例えば、おいらがある魚を競い合って八千円でセリ落としたとする、

その時、市売は最後に「バンシュウ、36番」という。

バンシュウというのは符丁(浜用語)で、例えば6・7・8は、ろく・なな・はちではなく、ロンジ、サイナン、バンシュウ。

これは隠語としての意味もあり、部外者にはいくらで落札されたのかは分からない。

魚は漁師ごと(家ごとと呼んでいる)に順番にセリに掛けられる、

そして、各漁師に渡される売上伝票には、落札された値段の他に買付業者の番号が記載される。

漁師さんは落札価格のみならず、どの業者が買ってくれたのかを知ることができる。

これはとても大切なこと。

朝出向く公設市場では仲卸から魚を仕入れるので生産者の顔を見ることは少ない、輸入物の場合、それは外国人。

ところが明石浦の昼市では漁師の顔が見える、まさに産地市場ならではの光景。

そこに魚屋(小売)が直接セリ台に立って買付、とれたての魚を店頭に並べる。

これこそが明石力!

魚の棚で商をしているおいらは、生産者、消費者どちらとも接している。

生産者、魚屋、消費者というのは繋がっている、

それが実感として感じられるのかそうでないのか・・

よく言われるのは、買ってくれるお客さんがあってこそ安心して漁ができる、

また、獲ってくる人がいるからこそ商いができる。

その一方で、少しでも高く買ってほしい漁師と、なるべくなら安く仕入れたい魚屋の本音もある。

それぞれの立場で思惑は異なるかもしれない、

大切ことは相互理解なんだろう、

そして、それこそが産地ならではの魅了なのかもしれない。

0807seri3

Ak1

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